山脇惠子『よくわかる色彩心理』

よくわかる色彩心理 (図解雑学)
山脇 惠子
ナツメ社
売り上げランキング: 72601

第1章 心理学と色彩学
第2章 色が知覚に与える影響
第3章 臨床の場における色
第4章 各色の歴史とイメージ
第5章 日常生活の中の色
第6章 色の基礎知識

タイトルは「色彩心理」だけども内容は色のしくみやらなんやら基礎的なことから
流行色やらロールシャッハテストやら多岐にわたって説明している本。


実用性でいうと心理学の分野でも最高レベルでありながら
「文化による」「民族による」「人による」といった、曖昧で個人的な部分が多すぎるために
学問としてはなめられている感がある色彩心理学の入門としてわりとオススメ。
むしろ曖昧で個人差があって確定できないからこそおもしろいし学問として研究の必要があるのだが…。
この本はなぜ色のイメージがあいまいで人によるか、ということももちろん説明あります(第4章 各色の歴史とイメージ)


惜しいのはフルカラーでない点。
色のことを語る本は絶対にフルカラーであるべきなのですが、紙の本だとどうしてもコストが…。
まぁおかげで安いんだけども。
色彩関連の本は今後フルカラーで電子化しまくればいいと思います!!


この手の入門書を買うにあたって、ある意味一番重要なのは
本の最後の方あたりに参考文献のリストがついているかどうかです。 ※もちろんこの本は付いてる
参考文献表があればそこからさらに詳しく知るために何を読めばいいのかという手がかりになるので。
特に大学生が論文とかレポート書こうとする時には大学の図書館で片っ端から借りればおk