ソーシャルメディア利用におけるタブー、あるいはネットにおけるタブー

ソーシャルメディアのBtoC活用--その日本的お作法 - CNET Japan

SNS利用におけるタブー、というかネット全般におけるタブーってのはそれほど多くない。
上リンク先でまんべ炎上について

(※取材後の追記:例の事件を受けて、「まんべくん」を「ソーシャルメディア活用の失敗事例」とみなす向きもあるとは思うが、それだけで片付けてしまうのはあまりにも惜しい。むしろ炎上事件も含めて、企業・公的組織のソーシャルメディア活用における、重要なケーススタディであると捉えるべきだと思う。)

って書いてあるけども、アレはやはり極々初歩的な、絶対やってはいけないことをやらかしただけの明らかな失敗事例である。
すなわち、「不特定多数の相手を」「レッテル貼りして全部まとめて」「否定する」
まんべはそれをやると間違いなく炎上するってことをやっただけ。

まぁアイツの場合はその原因も
「キャラクターの顔と名を借りて」「中身のおっさんの政治的思想を表明する」
っていう単独で炎上できるほどの材料だったから、ダブル役満で一発退場になったわけだけども。

タブーを犯すと元々人気のあったアカウントでもこうなるよっていう意味では「重要なケーススタディである」かもしれんけど、
別に特殊な事例でも何でもなく起こるべくして起こった当たり前の炎上である。

で。

そもそも炎上とは何なのかっていうことを考えると「不特定多数を敵に回すこと」とほぼイコールである。
そう考えれば回避することも、意図的に炎上させることもそんなに難しくないだろう。
企業レベルならば、単に何かを否定したりdisったりしなければそれだけでほぼ大丈夫だ。

個人レベルならどうしても否定したいdisりたいこともあるだろうしそこまで我慢してたらネット自体がつまらなくなるので
その場合は不特定多数ではなく個の事象・事物まで絞り込んでからdisればいい。
そうすることによって自分が真に嫌いな物は何なのかを把握する手助けにもなる。
それでも炎上する時は炎上するのが今のネットだけど、それはもう仕方ない。
そういった場合はだいたい収束も早い。

そのような個人の趣味嗜好にまで目を付けて炎上させるのはネットの罪だし
そんなものが永遠に検索でヒットし続けるのは検索エンジンの罪だけどもそれは炎上回避とはまた別の問題。

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